定年後にやること

定年退職であっても、雇用保険の申請はできます。しかし、今後働く意思があることが条件です。今まで40年も雇用保険料を払ってきたのだから、もらうのは当然だという思いもあるとは思いますが、雇用保険は積立金ではありません。失業した人の再就職のための助け合いの精神が元になっています。会社を定年になった人全員がもらえるものではないことを、覚えておきましょう。

雇用保険の申請は、住んでいる地域のハローワークで行います。退職時の受け取った離職票をもってハローワークに行き、手続きを行います。そのときに、今後どんな仕事に就きたいか、収入はいくら必要かなど、細かい記入をします。そして、認定日とされる日には、再就職の活動を報告します。認定日は28日ごとにやってきますから、その間に2回の活動が必要です。この活動が確認できなければ、失業手当はもらうことができません。ですから、就職する気が無いのに失業手当の申請をするのは、心苦しいことです。

しかし、本気で再就職を目指すのであれば、ハローワークはとても心強い味方です。早期再就職支援として、担当者がついて再就職を支援してくれます。無料なのに、すばらしいサービスです。さらに再就職のためのいろいろなセミナーも無料で参加することもできます。ハローワークを利用して、自分のやりたい仕事を探すのも悪くないと思いますよ。

それでは、社会保険の任意継続と国民健康保険は、一般的にはどちらが選ばれているのでしょうか。今は、社会保険も国民健康保険も医者にかかったときは3割負担ですから、医療費は同じになります。それでも多くの人が社会保険の任意継続を選んでいます。在職中と比べて支払う金額は高くなりますが、ほとんどの方が、国民健康保険に入るより、安く加入できるからなんです。しかし、国民健康保険の計算は、各自治体によって異なりますので、ご自身の住む自治体に確認してみるほうがいいと思います。自治体で聞けば教えてくれますが、相手はお役所仕事が得意なところです。すぐに教えてくれるとはかぎりません。期間に余裕をもって、確認しに行きましょう。

社会保険を継続する人が多いのは、金額以外のところにもあります。保険組合が行う保養所などのサービスなども利用できるので、継続するメリットは大きいのです。継続は2年と言いましたが、2年過ぎる頃には、収入も減っているので、国民健康保険の金額も減っているはずです。

こういったメリットとデメリットを考えて、ご自分にあった健康保険を選んでください。

会社に勤めていた人の健康保険は、社会保険に加入していた方がほとんどでしょう。定年退職して、会社を辞めたら、健康保険を自ら選ぶことができます。今まで通り、社会保険を継続するか、または国民健康保険に加入するかを選択します。社会保険にそのまま入ることを任意継続といいます。

社会保険を任意継続するには、いくつかの条件のような決まり事があります。まず、加入できる期間は、会社を辞めてから2年間です。それを過ぎたら、国民健康保険に加入しなければなりません。社会保険の保険料は在職中の2倍になります。これは在職中は保険料の半分を会社側が負担してくれていたからです。会社ってありがたいですね。

保険を選ぶという作業は、退職後の最初の仕事といえるかもしれません。というのも、社会保険を継続できるのは、退職後の翌日から20日以内と決まっているからです。落ち着いてからゆっくり決めようと思っていると、社会保険の継続ができなくなってしまう可能性があります。できるだけ早く決めましょう。

定年退職後はゆっくり休みたいと思っていても、毎日家にいても飽きるものです。あまりのんびり家で過ごしていると、だんだんと外出が面倒になってきてしまうので、あまり長く休まないうちに、動き始めるほうが体のためにはいいそうです。思い切って、再就職してみてはいかがでしょうか。

それにはまず、自分のできること、やってきたことを書き出してみましょう。大体の人は、自分ができることは他人もできることだから、と思っているようですが、必ず他人よりも知識があることというのがあるはずです。それを生かして定年後も収入を得ることができます。話すことが嫌いではないという人は、セミナーでしゃべるということもできます。これは若い人が話すより、年齢を重ねたほうが説得力がある場合が多いのです。自分は得意なことが何もない、という人は、シルバー人材センターで相談してみましょう。たとえ、収入が少なくても、働くということは収入を得ること以外にもおおきなメリットがあります。働いていると、人と関わらなければなりませんから、話をします。つまり、ボケ防止になるんです。毎日、決まった時間に仕事に出かければ、規則正しい生活も送れます。結婚している男性は特に、昼間家にいないだけで、奥さんに喜ばれます(笑)夫婦円満ですね。

遺言書というと、いかにも死に近づいてしまったようで、考えたくないという方もいらっしゃるようです。でも、残された人が仲良く暮らすには、遺言書は必要です。一時的な感情で遺言書の作成を行うことがないよう。冷静に時間をかけて作成しましょう。遺言書を作成することで、残りの人生のあり方を考えられるようになったという人もいます。

それに、遺言書は高齢者ばかりのものではなくなってきています。若い人も作成する人がいます。自分が突然死んでしまうかもしれないという気持ちもあるかもしれませんが、心の整理をするために書くことも理由の一つであるようです。

笑うことはとても大事です。笑う門には福来たるとも言いますね。でも、なかなか笑わない気むずかしい人もいるようです。あなたがもしそういうタイプの人でしたら、良い方法があります。一人になって、思いっきり笑ったふりをしてみましょう。そう、作り笑いでいいんです。

なんでも、人間の脳は作り笑いでも筋肉の動きで、笑ったのと同じ評価をするそうです。まずは鏡を用意して、作り笑顔をしてみましょう。その顔が面白くて、本当に笑ってしまうかもしれませんよ。

音読と言えば学校の宿題くらいにしか思わないかもしれませんが、音読は脳の活性化にとても良いそうです。目で文字を追い、言葉に発し、それを耳で聞くという連係プレーは呆け防止にはもってこいです。しかもお金がかかりません。

何を音読すれば良いのかなどと、難しく考えることはありません。雑誌でも新聞でも、図書館で興味のある本を借りてきてもいいでしょう。趣味の本であれば、さらに脳の活性化が期待できますね。呆け防止に何かしなければと思うと、それだけでプレッシャーになってしまいます。逆効果です。ぜひ、楽しんで呆け防止に励みましょう。

あなたは、気の合う友達が何人いますか?誰とでもすぐに打ち解けられる人なつっこい性格なら心配はいりません。カラオケに行って大きな声で歌うことはとてもストレス発散になるでしょう。くだらない話を聞いてくれる友達はとても大事です。ぜひそのような友達をたくさん作っておきましょう。人生に張り合いがでます。

定年退職後に起こるのは、呆けの問題です。これは女性より男性の方の方が多いようです。呆けている本人は呆けているのでわからないとは思いますが、大変なのは周りの人です。特に家族は大変ですし、精神的にも苦痛を感じるでしょう。

呆けないためには、しっかり頭を使うことも大切です。おしゃれをしたり、おいしいものを食べたり、きれいな景色を見たりして、脳に刺激を与えるように心がけます。気の合う仲間とおしゃべりをしたり、カラオケで思いっきり歌うのもいいでしょう。

常に好奇心を持つことも脳に良さそうですね。だからといって、自分に興味が無いことをやるのはよくありません。周りの人は良かれと思って、あなたにいろいろなことをやったらどうかと、提案してくるでしょう。でもそれが、やりたくないことであったなら、無理してやることはありません。かえって、悪い結果になりかねません。たとえば、パズルが好きな人はきっと頭の体操になるだろうからと、あなたにパズルをやるように進めるかもしれません。それでも、あなたが、パズルをやることで、ストレスを感じるようであるなら、それは頭にも体にも良い結果は与えません。あなたが楽しい、好きだと思うことをやってみてください。

老後を楽しく生きていこうと思うのなら、健康はとても大切です。健康はお財布にもいいですし、精神的にもいいことです。

健康維持には、やはり体を動かすことは重要です。適度な運動をすれば、食欲もわきます。毎日おいしく食事をいただけることは、体にも栄養分が行き渡り、さらなる健康維持へと循環します。

どんな運動がいいのかというのは、やはり好きなことがいいと思うのですが、マラソンのようなハードな運動は好ましく無いようです。毎日、景色を季節を楽しみながらウォーキングが高齢者にとっては最適な運動だそうです。毎日違ったコースを歩けば、脳にも良い刺激を与えますね。